にっぽん三銃士 おさらば東京の巻

(C)1972 東宝
黒田忠吾。通称・チュウさん。元帝国陸軍中尉。ハイヤー、タクシー業界のタイコ持ち的月刊誌の名ばかりの編集長だが卑屈な生き方に自己嫌悪しきり。八木修。通称・ヤギさん。満州はハルピンの生まれ。東大附属病院の助教授で医学博士だが、近頃はインポに悩む。風見一郎。通称・イッちゃん。一流広告代理店の一流社員。終戦記念日に生まれた戦無派。ある日この三人が、新宿のバー“ネスパ”で出会った。一郎はその日森川副部長に叱責されたが、無表情に黙っていた。でも、心の中では殺意を抱く程怒っているのだ。そして、帰社してから、コラムニストの古賀マリと知り合ったが、カッコ悪く別れた。八木は、いま、結婚生活五年目を迎え、欲求の激しい妻との間の性エネルギーの落差をどう埋めるか悩んでいた。

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